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人を責めない人間になる

 一体に私どもは朝から晩まで人を責めておりますけど、

口には出さんでも心の中で責めておりましてねぇー。

 

 阿弥陀さまは私を責めなさらん仏さまじゃという。

しからば、阿弥陀さま私を責めなさらんということが有り難い。

責めなさらずに、そしておたすけ下さるというのであるから、そりゃ有り難いが。

 

今度はそれを私の俗諦においては、

私は人を責めんように心掛けねばならん、

というのが起こるようになってんですね、我が胸中に。

 

口に出さんで当たり前だが、

心持ちの中でも人を責めない人間なろうと思うようになってんだ。

 

 それは社会的な行動ではなくて、

自分の人生における自分の人格の問題であります。

 

人を責めない人間になろうと内面思う、

思うならばその努力はご恩報謝であります。